これからのライフスタイルに合っている礼服・喪服のレンタルサービス

礼服や喪服を着る機会

日本では、結婚式やお葬式で礼服や喪服を着ることが一般的です。結婚式やお葬式のやり方は地域によって違う場合もあります。けれども、礼服や喪服を着るという風習は共通しています。

しかし、結婚式やお葬式は、それ程多くの回数があるものではないです。昔と違い、地域などで人との関わり方が密ではなくなったことやシンプルなやり方を求める人が増えたことなども影響しています。私自身もこの一年間で、お葬式は0回、結婚式は1回参加しただけです。

着れなくなってしまった礼服

私は現在46歳になりますが、二十数年前に、働き出した時に買った礼服があります。しかし、それは現在着ていません。残念ながらサイズが変わってしまったからです。

二十数年前、初めて礼服を買った時には、社会人になるタイミングで、礼服や喪服が必要な機会も増えるだろうと思ってました。そういった思いから、しっかりとした布地でオーダーメイドで作ってもらいました。値段もかなり高かったように記憶しています。 

それから約二十年が経ちます。もちろん、品質は良いものでしたし、始めの頃はぴったりだったので、満足でした。しかし、今は着ることが出来なくなってしまったものを見ると果たして良い買い物だったのかと疑問に思ってしまいます。

私は20歳の頃と46歳の現在では、ウエストが一回り大きくなりました。言い訳ではないですが、周りの友人達も同様な感じです。久し振りに同窓会などに出ると、一回りウエストが大きくなっている友人は何人もいます。

元運動部で、高校時代などは細身だった友人が、その後の生活の結果、随分と変わっているようなケースもよくあります。特に仕事で不規則な食生活などをしている人はその傾向が強いようです。営業などで接待などの仕事がある人は特にそういった傾向が強いように感じます。 

サイズの変更に伴って、礼服や喪服を新しく購入するのは、考え物です。礼服や喪服は日頃に来ているスーツなどとは使われ方が違います。日頃のスーツのように定期的には使われません。

日頃着用しているスーツは、定期的に使われていきます。使用頻度も買う時点で予測ができます。そういったことあり、高品質なものなどを買うことも考えられます。

日頃から使うものは、ある程度、価格が高くとも、品質の良いものを買いたいという人もいます。毎日使うようなものだから高品質のものを購入したいという考え方です。そういった考え方も分かります。

しかし、礼服や喪服は、使われ方が日頃のスーツなどと違い、不定期です。次にいつ使うのかがはっきりとしていません。私のように葬式が一年間に一度も出ないようなこともあります。 

レンタルサービス

礼服や喪服にはレンタルサービスがあります。非常に便利なシステムだと思います。色々な活用法があると感じます。

最近、自分で車を所有しない暮らし方が紹介されていました。必要な時だけ、レンタカーを利用するやり方です。既存のレンタカー会社だけでなく、駐車場会社なども参入しているそうです。

車は礼服や喪服以上に、維持費が掛かるものです。特に都市においては、駐車場の代金が大きな金額になります。東京都内では、一か月の駐車場の賃料が数万円になる場所もあるそうです。

都市部でない地方部でも、自動車の維持費は大きな金額になります。車検整備費用、保険費用なども出費が必要になります。必要な時だけ利用するという暮らし方が、若い人を中心に広がっています。

最近、ものをあまりたくさん持たない暮らし方をしている人達がマスコミなどで取り上げられていました。「断捨離」などに関する書籍も話題になっていました。シンプルな暮らしを志向する暮らし方です。

高度経済成長期における日本では、物を持つこと、買う事が豊かさの証とされていました。高価な物を購入し、それを誇る様な暮らし方です。バブルな感じの暮らし方です。

昨今、日常生活において、ものをあまりたくさん持たない暮らし方が見直されています。身辺をなるべくシンプルにし、スマートに暮らすやり方です。若い人を中心に受け入れられています。

そういった考えは、ごみなどをあまり出さないエコロジーの考え方に共通するものがあります。持続可能な生活を送るという観点から見ても、物を自分で所有するのではなく、多くの人でシェアするという考え方は理に適っています。国連などでもそういった暮らし方を推奨しています。

また、レンタルサービスの良さとして、デザインの問題もあります。デザインは変化しています。数年前の服の場合、デザインが少し古臭い印象を受ける場合もあります。

礼服や喪服は、他の服に比べ、デザインの変化はあまり多くはありません。しかし、素材や形などに流行などはあります。礼服や喪服もそういったものと全く無関係な訳ではありません。

礼服や喪服のレンタルを利用することで、おしゃれな雰囲気のものを着用することができます。礼服や喪服を着る場面は、久し振りに会う人もいるはずです。そういった人から良い印象を抱いてもらえる可能性も高くなります。

リーズナブル

礼服や喪服をレンタルすることでの大きなメリットは、リーズナブルなことです。レンタルの内容にもよりますが、5000円前後であるものが一般的なようです。とても気軽に利用することができます。

きちんとしたものを購入した場合、5万円位掛かるものもあります。様々な附属品なども揃えなければならないです。出費が増えることとなります。

また、自分で礼服や喪服を持っている場合、使用後は必ずクリーニングに出さなければなりません。費用も掛かります。クリーニングに出したり、引き取りに行ったりする手間も掛かります。

また、手軽さもあります。友人などの結婚式に出席する際、その式場でレンタルすることができる場合もあります。その式場まで普段着で行き、その場で着替えて式に出席するというやり方もできます。

結婚式においては、以前からレンタルサービスがいくつかありました。新婦のドレスなどをレンタルするサービスです。そうすることで何着もお披露目することが可能です。

また、新郎も同様です。結婚式で着るような礼服はそれ以外の場面ではなかなか着用する機会もありません。新婦以上に新郎の衣装は、自分で購入しても、後から困ってしまうかもしれません。

レンタルサービスのデメリット

あまり多くはありませんが、いくつかデメリットもあります。一つはレンタルする場所まで行く手間です。自宅で所有してれば、そのまま着用して出掛けることができますが、レンタルの場合、借りてくる手間などが掛かります。

また、回数が増えた場合の出費の多さです。通常、お葬式はそれ程たくさんあるものではありません。しかし、場合によっては、続くようなこともあります。

まとめ

礼服や喪服のレンタルサービスに関して、メリットとデメリットについてまとめてきました。たくさんのメリットがあることに気が付きます。今のライフスタイルに合っているように思います。

もっと礼服や喪服のレンタルサービスが活用されるようになることによって、価格が下がることが予想されます。また、選択できるものの幅も広がってくると思われます。そういったことで使い勝手がさらに良くなっていくでしょう。

今後の暮らしにおいて利用価値の増してくる礼服や喪服のレンタルサービスは是非使っていきたいサービスだと思います。