社会人にとっての礼服や喪服の必要性とコスパの悪さ

一般的に社会人になれば、慶事や弔事と言ったことに関わることが大変多くなってきます。とは言え、毎月のようにあるわけではなく、年に数回から、多くて10回程度というのが相場でしょうか。慶事であれば礼服、弔事であれば喪服を着用するのが、当たり前のマナーですから、社会人になると両方とも用意する人が多いのではないかと思います。

更に、オールシーズンタイプもあるとは言え、最近は酷暑ですから、夏服や冬服と言うように、礼服と喪服をそれぞれ2着ずつ用意する必要も、場合によっては出て来ます。ただ、毎日着るようなものならともかく、下手をすると年に2、3回しか着ないものを購入するというのは、コストパフォーマンスを考えると、かなり悪いというのが現実ではないでしょうか?毎日着るような背広やスーツと、礼服や喪服は値段はほとんど同じか、下手をすると高いぐらいです。

冷静に考えてみると、やはり色々とムダな気がしてしまいますね。

礼服や喪服を購入する場合のリスク

また、礼服や喪服を購入する場合には、コスパだけが問題になるわけではありません。別にリスクが生じているのです。例えば、日常的に着用するわけではないので、自らの体型の変化に気付かず、必要時に、肝心の身体が入らないというような事例を多く耳にします。

男女ともに30代になった辺りから、急激に代謝が悪くなって、かなり太りやすくなりますから、このような悲劇が起こりやすく、実際に体験している方も多いことでしょう。勿論それだけではありません。使わずに長く仕舞っておく内に、虫に食われたり傷んだりということもありがちな話です。他にも、夏場などの暑い時期に着用した場合には、汗をかくので、必ずクリーニングに出す必要があり、大して着てもいないのに、クリーニング代金が掛かることもあるでしょう。

こうやって色々考えてみると、礼服や喪服を買うことは、いざという時の安心感こそあれ、多くのリスクを負っているのが現実と言えそうです。

レンタルという選択肢

このようなリスクに対し、何とかしてそれらを軽減出来ないかと思っているあなたに、レンタルという選択肢を提案したいと思います。よく、成人式などで着物などのレンタルがありますが、あれとほとんど同じだと考えて下さい。成人式でも、滅多に着ない着物を購入するのではなく、レンタルの方が経済的という理由で、ほとんどの方がレンタルで済ませているはずです。

事実、最近では礼服や喪服も、必要な時にレンタルで借りて、終わったら返すということをしている方が多くなってきています。レンタルでは、今の自分の体型に合わせればよいのですから、体型変化を気にする必要もありませんし、最新の流行りのファッションも追求出来ますから、特に女性の礼服などは、時代遅れなどの問題は出にくいはずです。更に、女性の場合、男性と違って妊娠時には、通常のサイズと違ってきてしまいますが、レンタルではマタニティ用の礼服や喪服が用意されていることが多く、そういう対応も可能になります。

また、着用後のクリーニングに出す必要もないので、その点も嬉しいですね。問題はレンタル料ですが、一般的に5000円前後で済ませられることが多く、着用後のクリーニング代金なども考慮すると、やはり経済的なことは間違いないでしょう。勿論、体型の変化なども気にしなくて良いことも、単純に金額化は出来ませんが、大きいと言えます。

レンタルの問題点

ここまで見てくる限り、礼服や喪服をレンタルで済ませるということは、メリットばかりと言えそうですが、残念ながら少々のデメリットは存在しています。例えば、慶事はある程度事前に計画が立てられるが、弔事は突発的であることがほとんどで、用意するまでに時間がほとんどないことが多いということでしょうか。特に通夜などは、連絡を受けてから出掛けるまでの時間がほとんどないため、レンタルしている時間もないというパターンが多いはずです。

そうなると、やはり喪服は最悪でも、オールシーズンタイプを1着は購入しておいた方が良いと言えるかもしれませんね。また、大きな都市に住んでいるような場合はともかく、地方に住んでいるような場合、レンタル衣装のショップ自体存在していないということも考えられます。その場合には、やはり礼服も含めて、全部自分のモノを購入しておかなくてはならないと言えそうです。

最近はインターネットのレンタル衣装がある

さて、礼服・喪服のレンタル衣装にも、残念ながら限界があることは既に書きましたが、一方で、その弱点を補うかのような動きが最近出て来ています。その象徴が、インターネットで全国から注文を受けて、礼服や喪服を発送して貸し出すショップの存在です。これがあれば、レンタルショップなどが無い地方の方でも、簡単にレンタルが可能になります。

また、発送も注文からすぐに行ってくれるところが多く、「本州内なら翌日までに配送」などと宣伝しているショップもあるようです。このような条件であれば、かなり時間が切迫している場合でも、何とか間に合わせることが出来る場合も多いことでしょう。ただ、ネットのレンタル衣装も良いことばかりではなく、別の問題点もあります。

例えば、実店舗でのレンタルと違い、直接試着出来ないので、サイズがある程度わかっても、体型によっては上手くフィットしないモノが送られてくることはあり得ます。また、幾ら早く送られてくるとは言え、場所によっては限界もありますから、時間的制約があることは否定出来ません。完璧なシステムなど、世の中には存在しないので、その点は仕方ないと言えるでしょう。

購入とレンタルを上手く使い分ける

一方で、現実に礼服や喪服のレンタルには多くのメリットがあることは事実ですし、インターネットのレンタル衣装も、従来のレンタル衣装店を補完することが出来るのも確かです。これを無視する必要は全くないはずです。ですから、購入しておくべき場合には購入し、レンタルで済ませられる場合には、レンタルで済ませるという使い分けが重要になってくるでしょう。

例えば、女性の礼服の場合には、レンタルで済ませるというのが、大変合理的なはずです。これまで見てきたように、使用する日も事前にわかることが多いですから、地方の方でもインターネットのレンタル衣装が利用出来ますし、最新の流行に合わせて選ぶことも出来ます。サイズの変化への対応や保管、クリーニングについても、全く気にする必要がありませんので、気楽に着用出来、断然メリットの方が多くなるはずです。

逆に喪服については、通夜なども考えると、すぐに利用する必要が出て来る可能性があり、やはり自分のモノを購入しておいて、いざというときには、何時でも着用出来るようにしておくことが、重要になってくるかもしれません。

自分の経験から

ここまで一般論を書いてきましたが、男性である私も、実は礼服をレンタルで済ませています。ただ、私の場合には、経済性やサイズの心配などでレンタルにしているというより、好きな服をその時々の心境に合わせて選ぶことが出来るという理由からですね。男性であれ、毎回同じ服というのも面白みに欠けます。

そういう気分的な理由で、礼服をレンタルしてみるというのも、案外悪くないものです。様々な理由は考えられるかと思いますが、あなたも実際に利用してみれば、礼服や喪服をレンタルしてみるのも悪くないと感じられるはずです。”